30歳になってからニトリに入社して、週5日8時間のフルタイムで働いています。前職は、食品会社に務める営業マン。
人間の基本である衣食住の「食」に関わるものを販売していましたが、違う業界にチャレンジしたいと思い、「住」関係の商品を扱っているニトリを選びました。
接客業という意味ではあまり変わりませんが、商品の性質がまったく違うので、最初はお客さまにどのように売り込めばいいのか分かりませんでした。ですが、働いているうちにそれぞれのアイテムの違いが説明できるようになっていきました。布団ひとつとっても、厚みや素材、機能などに違いがあって、保温性、暖かさなどがけっこう違いますからね。
ニトリは売り場ごとに「今月はいくら売ろう」という目標があり、家具などの商品では月に7~800万円にのぼることもあります。1個あたり数百円と単価の低い食品とは異なり、お客さまの中にはソファ、ベッドなどを7、80万円分購入していく方もいて、売上のスケールが大きいんです。
入社1年くらいの時期に「家を建てたんですけど」というお客さまがいらっしゃって、イチから全部揃えさせていただいたこともありました。このような大口の仕事ができるのは、ニトリならではだと思います。たくさん売れると、達成感がとてもありますね。
私の働いている店舗では、海外から来店されるお客さまが多く、「爆買い」が話題になったころは、中国の方が約6割を占めていました。今は他の国籍のお客さまも増えていますが、日本人、外国人の割合自体はあまり変わりません。なので、外語対応してくれるコールセンター、外国人スタッフなどが活躍していますね。ニトリの中でも、かなり特殊な店舗だと思います。
スタッフの年齢層は幅広く、私の母親くらいの世代の人も。性別でいうと女性がやや多く、話題豊富で華やかな職場になっていますね。とはいえ、高いところから商品を取ってきたり、バックヤードで組み立てを行ったりと男性の能力が活かせる業務も多く、周囲のスタッフからはよく頼りにされています。たくさんの仲間で助け合いながら、お店を運営する。それがニトリらしさだと思います。
ニトリでの仕事経験は今年で6年目。年に2回、アルバイトからの叩き上げで、正社員登用してもらえる機会が設けられています。今は、そこからのキャリアアップを目指しつつ、日々の仕事を頑張っています。